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「葉山ふるさと絵屏風」を使った学習

2月10日、一色小学校で、3年生を対象としたユニークな授業が行われました。

「葉山ふるさと絵屏風」を使った、地域の昔のくらしを学ぶ学習です。

「葉山ふるさと絵屏風」は、2015年に誕生。上山口・木古庭の昭和30年代の暮らしや風土を描いた地域の生活ものがたり絵です。当日は、実物の四曲屏風絵がどーんと登場。生徒たちは、まずその大きさと迫力に「すごい、すごい!」と驚いていました。

 

 

絵の説明を担当したのは「葉山ふるさと(古里)絵屏風継承会」の代表・大八木さん。実際、屏風絵を描いた一人です。ひととおり絵の説明が終わった後は、絵屏風を間近で見たり、制作に使われた実際の写真を見たり……。この頃から子どもたちの緊張もほぐれてきたのか、大八木さんはじめ、授業に参加した臼井さん、小松原さん、今井さん(いずれも「葉山ふるさと(古里)絵屏風継承会」会員)にたくさんの質問を浴びせていました。

 

 


この日出た質問をいくつかご紹介しましょう。

「家の中が、外にいる人に丸見えですが大丈夫ですか?→(この家は建てている途中で、ご近所の人を呼んで棟上げ式を行っているところです)」

 

「ゴルフ場にあるものは何ですか?→(トロッコです)」「青い屋根の家で黒い服を着ている人たちは何をしているんですか?→(結婚式です)」

 

「馬がひもでつながれていないけれど大丈夫ですか?→(昔は馬はペットではなく、使役動物だったんです)」

 

「お寺にいる金の冠をかぶっている人は誰ですか?→(お坊さんです。10日間お経をあげるお十夜の儀式の光景です)」

 

「大根を吊るしているけれどどうしてですか?→(沢庵をつくっています。昔は保存食を家でよく作っていたんです)」

 

「子どもたちは予想外の質問をしてくるのでおもしろいですね」と大八木さん。「それに、とても細かいところまで観てくれる。感心するし、絵を描いた者としては嬉しいですね」

実際、絵を間近で観る子どもたちの目はとてもキラキラしていました。なかなか絵から離れない子もたくさんいましたよ。

 


一色小学校には、昔の道具を保管している教室もあり、「昔の暮らし」を学ぶことを積極的に行っているそうです。絵屏風の授業は昨年から実施しているとのこと。

「絵屏風継承会からは、屏風絵全体がプリントされた素晴らしいパンフレットもいただいているのですが、やはり実物は違いますね。絵から力が伝わってくるので、子どもたちも引き込まれ、夢中になって観ます。とても楽しい、有意義な授業になっています」

 と、先生。

 

「葉山ふるさと(古里)絵屏風」のメンバーは、地元の人々中心。子どもたちにとってこの授業は、昔の暮らしを学ぶと同時に、地域の人々との交流の場ともなっています。授業の終わりには、すっかり仲よくなって解散です。また来年も、あらたな出会い、発見があるといいですね。